従来、PLAはデンプンを多く含むトウモロコシやサトウキビなどの食用植物を原材料としてきました。そのため、日本国内では原材料の多くを輸入に頼ってきた経緯があります。しかし、技術の進展により、現在では非食用の農業廃棄物である藁を原料にしたPLAの製造も可能になっています。
藁は農業活動の副産物であり、通常は廃棄や焼却されることの多い資源です。この副産物を有効活用することで、廃棄物削減と資源の有効活用を同時に実現できます。また、食糧生産との競合リスクを低減し、原料供給の安定性が向上します。農業廃棄物の利用は、低コストで持続可能な生産を支えるだけでなく、農業従事者への新たな収入源にもなります。
さらに藁の活用は、CO2排出量削減にも貢献可能です。通常は焼却される藁がPLAの原料として使われることで、大気中の炭素排出を抑制する効果が期待されます。この技術は、環境保護と経済的利益を両立させる革新的な取り組みとして、世界中で注目を集めています。
当社製品は一部藁由来のPLAを使っております。